
ふと手にした山渓JOYに畦地梅太郎のカレンダーがおまけでついていた。
山をやっていれば彼の作品を目にしたことがある人は多いだろう。
僕が彼の版画に始めて出会ったのは1991年か1992年の夏休みで訪れた
安曇野の小さなギャラリーだった。
所狭しと彼のミニ版画が飾られていて、自分のお土産用に鶯と梅の花や
こいのぼりをモチーフにした作品を買って帰った。
それ以来彼の版画の世界観にハマり、作品にもなっている涸沢や燕山に
出向いた。
その頃、自分は町田に住んでいて、畦地さんはまだご存命で町田の鶴川に
住んでいたこともあり、町田東急では畦地さんの版画個展が度々開かれていた。
空の青の色の深さ、山の土の色、草木の緑の色合い、とても美しかった。
どの作品もそれぞれの良さがあって悩んだことを覚えている。
まだ社会人になりたてでなけなしのお金で「燕」を購入した。
空の青、雪の白、影の黒がとても美しかったから。
でも今は「燕」は仕舞ったままになっている。
山渓を手にするまでそんなことをすっかり忘れていた。
彼のミニカレンダーを早速飾って山への思いを重ねて眺めている。



