
今さらではありますがずっと書けなくて気になってた富嶽周回。
やっと書き上げることができました。
今回は長いよ〜って もう旬過ぎてるし。。(((( ;゚д゚)))アワワワワ
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
朝5時、目覚めると外はどしゃ降りだった。
雨だとわかってはいたが、このどしゃ降りを目の当たりにするとやはり滅入ります。
雨のコンディションでも今日は低気圧通過のため例年よりも温かい気温なのは
うれしい誤算。15℃くらい。んが、晴れるに越したことはないけどね。
さて、今回の富嶽周回は4箇所のエイドが用意され、そのうち3つまで
荷物のデポが可能。
オイラは22km地点の第1エイドと33km地点の第2エイドに荷物をデポる。
昼過ぎから雨が止むらしいので雨が止んだらレインウェアを預けて軽装になる作戦。
せっかくの機会だからシューズもデポしておく。
今日のウェアも悩みどころ。
雨の中で標高は2400m近くまで上がることを考えると低体温症になって動けなくなっては
まずいし、夏の北ア修行の時のように強烈な雨が打ち付けることもありうる。
今回はゴアの上下を着込むことに決めた。
ザックは軽量化してあるトリム25。ストック(フォックステール)も持つ。
食料や着替えはデポしたので重さは2kg前後かな。
荷物を預けてスタート地点に。
■7:00 ゆるい感じで、最後尾からスタート。

日常がばたばたしていたのでコース調査はまったくできてないし、
タイムも予想できない。ハ○ツネより2割長いからタイムも2割り増しくらい?
14時間くらいでゴールできればいいかしら?

早速、道が冠水しておりやす。
第1エイドまでは林道ベースらしい。
途中迷いやすい分岐が何箇所もある。都度コンパスと地図で確認する。
周りの選手は意に介さず進んでいってしまう。
慎重になりすぎ?オイラ。
5kmほど走るとひげさんに追いついた。
ヒゲさん、ノンビリ行きますから。って言うもんだから
オイラが何度か前に出たものの、結局ぶっちぎられてしまった。
ノンビリじゃないじゃないすか〜

濁流を越えたりもするけど、ガスってとても単調な林道を進む。
富士山が見えたら最高なのに。って何度も思う。
意外と心拍が高くて(170)ペースを上げられない。
■10:15 第1エイド(西臼塚駐車場 22km地点)に到着。

ゴアを脱いだら汗なのか雨なのかびっしょりだった。
デポを開けて乾いたTシャツとアームウォーマーに着替える。
預けておいて正解だった。
他にはコーラ2本とコロッケパンも回収。空のペットは置いていく。
食料もデポしておいたのでパン1つと水分がもらえるが、必要なかった。
順位的には真ん中くらいでしょうか。
出発直前にNAOKOPさんや小虫さん、かどさんが到着。入れ替わり。
第一エイドから再び林道に入る。
1kmほどで村山口登山道の入り口があるので見逃さないようキョロキョロ。

ひっそりとありました。オリエンテーリングのポイントが。
この入り口を見逃さなければ一安心。
あとはしばらく登っていくだけだ。1200mから2000mまで登ります。
村山口登山道は廃れてしまっているらしく、苔生した登山道は人が
訪れていない証拠だ。原始の森の中を進んでいく。
この区間、完全に一人旅に突入です。
見通しのきく直線になっても前後に誰の姿もなく。
ちょっと前に女の人が走ってたはずなのになぁ。飛ばしてるのかなぁ。
前後に人がいないのでやっとマイペースを取り戻しました。
心拍も落とせますわ。
雨が小降りになってきました。
しばらくすると後ろから人の気配が。それも結構いいペースで。
あっという間に追いつかれると、なんと奥宮さんじゃないですか〜??
その後すぐに相馬さんもやってきてあっという間に行っちゃいました。

相馬さん。
あらら、20数名が村山口登山道を見逃して進んじゃったらしい。
あのコントロールポイントはわかりづらかったけど20名もロストとは。。
この区間は要所要所にコントロールポイントが置いてあるので地図と照らし合わせながら
進みます。

須山口登山道を越えると一気に視界が開けました。
樹林帯を抜け、黒い火山灰が広がる世界に。

一人写真を撮ったりしてます。
見渡しのきく前後には人っ子一人いません。
せっかく2000mまで登ったのに第2エイドは1400m地点。
富士登山駅伝の下りのように転がるように走り落ちます。
火山灰でふっかふかなので面白いようにスピードがでます。
■12:37 第2エイド(御殿場口五合目 33km地点)に到着。


雨もすっかり止んだのでレインウェアを脱ぎすてます。
乾いたウェアに着替えつつ、カップラーメンをご馳走になります。
且⊂(゚∀゚*)ウマー

靴もウェアもチェーンジ!
乾いたモノたちって気持ちいい (*´д`*)ハァハァ
CCレモンとコーラも補充して旅立ちます。20分間ステイ。
今の順位は20位前後らしい。集団ロストのおかげでだいぶ順位が上がったみたい。
またもや出発間際にNAOKOPさん、小虫さん、かどさんが到着。
かどさんから上位狙っちゃえば。なんて言葉をかけられたのが
後々思えばオイラの起動スイッチ入れられちゃったみたい。

いつの間にか富士山の南側を通り過ぎて東側に来たようだ。
眼科に山中湖やその先に御正体山が見える。
でも富士山頂を包む雲はなくなる気配は無し。
6時間で半周しちゃうならいいペースかも。
なんて思ったのは後半の東海自然道に遠回りするルートを知らないから。だった。
ひたすら踏む力を吸収する火山灰の中を登ります。
こういうときはストックがとても役立ちました。
火山灰を進み須走口五合目に到着。ここまでに3人ゲットしたぞ。

小富士。本物と比べ物にならないほど小さいのだ。ただのケルンじゃないかと思うが。。。
先を急いで進んだ道がだんだん踏み跡が怪しくなっていく。
小富士でオイラの行動を見ていた方が大きな声を出して呼び戻してくれた。
どうやらケモノ道だったらしい。感謝。
■15:00 第3エイド(吉田口登山道手前。42kmくらい。)

河口湖五合目にある予定だった第3エイドが急遽手前に移動していた。
順位を聞くと14位。なんだか頑張っちゃってるし。オイラ。
まだ食料もコーラもあるので休憩せずに進む。

吉田口登山道に出るとあとは登るのみ。1700m→2300mまで登ります。
上から一人降りてきました。
奥宮さんでした。膝の調子がよくないとのこと。お気をつけて〜
佐藤小屋近くまで来ると雲海の上に出たようです。
でもまだ富士山頂は雲の中。
■16:36 河口湖口五合目(48km地点)

富士スバルラインの最終地点である河口湖口五合目は観光客がいっぱい。
10時間近く山の中を彷徨ってきたオイラは人のいる光景を嬉しく思いました。
誰もこんな変態レースをやってるなんて想像もしてないだろうね。

山頂を見るとだんだんと雲が取れてきています。
もう少しなんだけどなぁ。
夕方になり気温が下がってきました。7℃。風が強くて体感はそれ以下。
さて、精進湖口登山道の入り口がわかりません。
小御嶽神社の方に聞いてみるとこの時間から下山すると暗くなるから
危ないよ。と諭されましたが、十分な装備を持っていることを説明して
道を教えてもらいました。

精進湖登山道入り口に着くと、このブログを読んでくれているという方が。
応援ありがとうございました。来年の大浜海岸でビールお願いします!(笑)
いよいよ夕暮れが迫る樹海へ突入です。
森の中は光が届きません。ナイトモードに突入です。
前後は誰の気配もありません。ヘッドライトを装着。
下りに入ったのでストックも仕舞いました。
落ち葉の中に転がる溶岩がとても厄介です。
足首を挫きそうでペースが上がりません。
標高2300mから950mまで北西方面に15km下っていきます。

船津のポイント。
この15kmの間にはほとんどコントロールポイントがないので
地図とコンパスだけが頼りです。
道標もたまにしかないので自分の位置を完全に把握していないと大変なことになります。
新月に当ってしまった今日、漆黒の闇に支配された世界ではオノレの地図読み力しか頼れません。
天神山スキー場の裏手あたりまでくるとだいぶ緩やかな下りになってきました。
相変わらず落ち葉の中の溶岩が走りづらい。

50kmを越えて足裏も辛くなってきました。応急処置。
10km以上一人旅を続けて60km地点辺りの風穴で選手に追いつきました。
その方、30分近く道をロストして彷徨っていたとのこと。
真っ暗な樹海でロストしたとあっちゃ、心細かったに違いありません。
しばらく進むと道が水没して大きな池になっていました。
なんとかエスケープを見つけて進みます。
そこから先はオイラはちぎられてしまいました。
■19:29 第4エイド(精進湖民宿村近く 65km地点)

先ほど道をロストした方は休んでいましたが、オイラはノンストップ。
これで12位まであがりました。ハリ天さんはとっくに行っちゃったんだろうな。
全く姿を見ることもできません。
スタッフの方に先行者とのタイム差を聞きます。1時間くらい前に出たとのこと。
果たしてラスト20kmで1時間差を詰められるのか??
ここからは東海自然道を南下していきます。
相変わらず道標が少ないので地図から目が離せません。
一時期国道と併走するような東海自然道でしたが、本栖湖に向け闇に進みます。
こんなイベントじゃなきゃ、真っ暗闇の山に踏み込むことはありえないな。
などと考えてる自分がいます。レースとは怖ろしいものです。
現在位置と地図と道標と方角と、一つ一つ確認しながら進むので
意外とペースはあがりません。
ただ、長時間連続の運動のおかげで心拍が140までしか上がらなくなってる
ので、追い込んで走れるんです。
普段だと180まで上がっちゃうんでこういう心拍リミッターが非常にうれしい。
先行者に追いつきたくてガンガン走ります。
60kmを過ぎても走れるんですよ。奥さ〜ん。
70kmを過ぎ、本栖湖キャンプ場に着いたとき、先行者に追いつきました。
その方も30分近く迷っていると。
そのキャンプ場、広すぎて東海自然道がどこを通っているのか
オイラもわからなくなってしまいました。
地図読み力で突破を図りますが動くほどわからなくなる始末。
最後は地図上にないホテルに出てしまい、汚い格好でフロントの方に
聞くと快く道を教えてくれました。が、それでもわからない。
最初の地点までもどりましょう。と話した途端に東海自然道の道標が。
そんなもんですよね。
そこからは先に行かせてもらうことにしました。
14時間台でゴールできるかどうか。
興味はそこに移ってきました。
とある瞬間。
なんてことない場所でつまづいて左足でふんばったら膝に痛みが。
強打したわけでもないのに。
このひっつまづき1つで走れなくなってしまった。
14時間台の夢も藻屑となりました。
だましだまし走ったり歩いたりでペースが上がらなくなると
気持ちも切れ始めてしまう。

ガーン。行き止まりになってもうた。。(´・д・`) ヤダ

その後もつり橋を渡ったり、木道が池に水没してたり、動物の気配があったり
アドベンチャー度は満載でありますが、先が長い。
膝を痛めてからA沢貯水池への下りはきつかった。
そこから先も山際をうねうねと続く道。
地図を見ていて気が遠くなります。
ついには長時間運動のため食べ物も受け付けなくなってきました。
でも嬉しいことも。
暗闇の中に黒い富士山のシルエットが見て取れました。
夜になって晴れ渡っています。星も輝いています。
ライトを消してしばし闇に同化してみます。
国道139号を横断するところまで戻ってきました。ラスト2km。
後ろを振り返ってもライトは見えません。
あとはアスファルトの道を朝霧野外活動センターまで戻るだけ。
■23:54
スタートから16時間54分。最後は憔悴しきってゴール。
順位は10位でありました。
スタッフの方が拍手で迎えてくれました。
朝から深夜まで大変なのにほんとに心温まるゴールでありました。
レース結果を見るとハリ天さんの名前はなく。
序盤のロストの20数名の中にいらっしゃったんだわ。
まだ暗闇の中を戦っている人がいると思いつつも疲弊しきったので
シャワーを浴びて帰路に着きました。

ひげさんのゴールシーン。お疲れサマでした。
大会スタッフの方も選手の方もお疲れサマでした。
大きな事故もなく無事に終ったようで一安心でございます。
来年もあるなら晴れてる富士山を周回したいと思うのでありました。