■前回のあらすじ。
芋ノ木ドッケの下りで8時スタート組みの4名に抜かれ、湿ったハートに火がついた!
パワーが戻ってきた。そして走り出す。
中盤戦はこちら
・・・・・・・
ゆるい下りなので体力の落ちた自分でも走り出すことができた。
が、のまダッシュさんもペターさんも全く気配がない。
すると樹林の中の広い残雪地帯に出た。
真っ直ぐ進むトレースがあったのでそのまま進んでいくとだんだん踏み跡が怪しくなり、
いつのまにか一人か二人がつけたと思われる足跡のみ。←この時点で気付けってば。
周りは細木で囲まれ明らかにコースが見当たらない。←さらに気付けってば。
でも、気持ちが急いていたんだな。
細木の中をもっと進んでみたり、違うところを覗いてみたり そんなことを
繰り返しているうちに、自分の足跡と先行者の足跡がわからなくなってしまった。
辺りも少し薄暗くなってきた気がした。心臓が高鳴っている。
そうです。完全に迷ってます。
今さっきまで、自分の前には6人が行っているはずなのに忽然と誰もいなくなってしまった。。
パニック。
そういえば、、、
この道に入る手前で一人登山者を抜いたんだ。
でもその人はいっこうに現れない。。。
つまりは自分が違うルートに入ったんだ。
ようやくミスを認める気持ちになった。
たぶん15分くらい迷ってパニックになっていたと思う。
その登山者を見かけたところまで戻った。
そこでもう一度雪面の踏み跡を目で追いかけてみる。
見つからないよ。どこなんだ! 焦る。
左に薄っすら形跡がある。それを辿っていくと踏み跡があった!
ようやく見つけた! 抜け出せた!
なんてことはない。
迷ったら最初の場所に戻ればいいじゃん。と自分も思っていたつもり。
でも実際そんな簡単なことを行動に移すまで15分もかかってしまった。
しかも半分パニックになってたと思う。
一人で行動するときこそ、自分自身しか判断できないのだから
冷静さを失ってはいけないのに。
いい経験ができました。

左にそれる道を進むとやっと大ダワに出た。
男坂か女坂か、どっちを進むか?
先ほどの道迷いで消耗してしまったので、楽そうな女坂に進む。
途中でさきほどの登山者に追いついた。一安心。
次第に残雪が多くなってきた。
男坂と合流し、雲取山荘が近いことがわかる。

雲取山荘のテント場。

雲取山荘到着。登山者がちらほらいた。
屋根に積もった雪は今日降った雪。
まさに冬でしょ。

そして、雲取山へ最後の登りに入った。
でも心拍は150までしか上がらない。浅い呼吸しかできずパワーがでない。
数歩進んでは休んでしまう。
息が簡単に上がってしまう。

17時46分、雲取山山頂到着。(スタートから約44km。11時間31分経過)
ついに貯金どころか借金55分。
道迷いとリバーシブルグリッパー捜索、スタミナ切れで遅れたか。

山頂にいた登山者に撮ってもらった写真。
あ、また直立不動だ。。。。
寒くてガッツポーズも出ません。

木に氷がついてます。もうほんとに寒いんです。
4月下旬なのにここは冬。

小雲取山を過ぎて暗くなってきました。

18時33分、七ツ石山山頂到着。(スタートから約49km。12時間16分経過)
予定より58分の借金。
誰もいません。鹿の鳴き声が聞こえてきます。
かなり暗くなってきたのでヘッドライトとハンドライトをセット。

七ツ石小屋辺りからもう真っ暗。
また誰もいない世界に一人です。
ガスが出ているのでヘッドライトは乱反射して使い物ならず。
手で持って走ります。
でもキロ5分30秒くらいで集中して走れまていす。
下りなので惰性で走れます。
この区間は何度も通ってるので暗くても何があるかわかるのがよかった。
唯一、ハンドライトが途中で消えたこと。自宅に戻ったら点いたけど。
ついに小袖まで降りてきた。
鴨沢グランドを上から眺めると真っ暗。少し心配になる。
鴨沢バス停までやってきました。真っ暗だったこのまま鴨沢グランドに行かなければバスで帰れるはず。
でもkurisukeさんが鴨沢グランドで待っていてくれることを信じてグランドに向かいます。
国道を走り始めるとogamaruchanさんがカメラを持って構えてくれていました。
どれくらいの時間を待たせてしまったんでしょうか。
雨の中ありがとうございます。
そして、橋を渡っていると対岸に大勢の人が鴨沢本店を開いていてくれたのが見えた。

ついに鴨沢ゴール!
19時40分、鴨沢ゴール。(スタートから約58km。13時間25分経過)
予定の13時間を25分超過。七ツ石山から鴨沢までの下りで借金は33分短縮。
下りベースとはいえ、最後の10kmをしっかり走れたのは大きかった。

ヤフシゲさんのテントやチェアで雨を凌がせてもらいました。
ハリマネさんが次から次へと食べ物を作ってくれて豚汁4杯も頂きました。旨かった〜
その優しさが冷えた体と心に染み入りました。

タマさんビールごちそうさまでした。
僕のゴールの後、ハリ天狗さんが鴨沢到着。
自分の道迷いの間に抜かれたかと思ってました。ハリ天さんも10回は来てるという水松山辺りで迷われたとか。
続いてポカラさんが50ゴール。でもその後、100にチェンジ。すごい気力です。その気力一体どこから?
密かに心配だった山梨のMさんも21時過ぎパラダイムさんと鴨沢ゴールしました。
七ツ石山山頂はショートカットしてきたとナイスな判断だと思いました。
暗くなってしまった中でのコースや道標探しは非常に困難ですから。
でも山梨のMさんも鴨沢ゴールの予定を覆して100に旅立ちます。
僕はビールを頂いて終った余韻に浸っていましたが、そこから後半戦の暗闇に
旅立っていく選手を見送りました。
のまダッシュさん、ペターさん、かどきちさん、マカニ・トモさん、ハリ天狗さん、ポカラさん、山梨のMさん。
高尾のゴールまであと60kmほどあります。雨がしとしとと降る中、夜通し移動
していこうと思える精神力はどこからやってくるのでしょうか。
TTR50から100にチェンジしたポカラさん、山梨のMさんは鴨沢のゴールの安堵感を
払いのけ、どうすると気持ちを100に向けられたのでしょう。
僕にはまだ体力も走力も精神力も100に挑めるだけのものがない。
来年は挑もうと思える気持ちが芽生えてくるのだろうか。
それは今年の過ごし方しだい。来年のこの時期になればわかるだろう。
■まとめ
・未経験の58kmを踏めたことは大きな自信につながりそう。
冬からの練習の成果が出てきたんだと思う。
→でも、まだまだ。すごい人はいっぱいいます。うれしいんです。
速い人の底力を目の前で見られて刺激になりました。
・道迷い。初めてのプチパニック経験。来た道を戻るのはロスで嫌でも
それが一番早い解決方法だと実体験しました。次に生かしたいです。
・kurisukeさんがいてくれなかったら、終電もありませんでした。
自宅まで送ってくれてありがとうございました。
・山走りが好きな人たちが集まって充実した企画となりました。
何よりサポートしてくださった皆様、ありがとうございました。















































